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2020年4月26日日曜日

浜ちどり 令和2年4月発行

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編集・発行 香椎浜校区人権尊重推進協議会

第一回 人権尊重推進協議会懇話会


 令和元年十一月十一日(月)午前十時、香椎浜公民館に東区青葉にある社会福祉法人「明日へ向か って」で働く三人のスタッフ(男性一、女性二)をお迎えして、人尊協懇話会が開催されました。嬉しいことに参加者は、当初の予想を超え三十人以上が集まり、地域団体室はほぼ満員という盛況でした。
 「明日へ向かって」は障がいを個性として捉え、個性に合った技術を習得することによって、障がい者が社会参加し、豊かな人生を送れるようお手伝いしている法人です。主な事業として社会福祉事業(通所支援、生活支援)や就労支援事業(菓子製造販売、雑貨製造販売等)を行っています。会の前半は、生活支援事業や就労移行支援の様子を紹介していただき、利用者の方々が企画したファッションショーや演奏するガムラン音楽の質の高さに驚きました。また作業に集中している表情と底抜けに明るい笑顔がとても印象的でした。後半は事業所の一つ「ワークショップたちばな」で作ったお菓子を食べながら意見交換をしました。「できなかったことができるようになる瞬間に立ち会うとき、涙が出るくらいうれしい」と語るスタッフの方々の、仕事に対する情熱に感銘を受けました。そしてお菓子も色、形、味ともに、どこのお菓子屋さんにも負けないような製品でした。
 上の写真は、当日用意されたパンフレットです。その中に同社の理念が記載されています。支援の四段階として、「一つの根源:社会参加」、「二つの取り組み:実践と行動」、「三つの保証:就労の保証、 生活の保証、将来の保証」、「四つの視点:就労、自立・生活、交流外出」と書かれています。この 点を踏まえて表紙(左)を見ると、みんな後ろ向きに並んで「明日へ向かって」の文字を見上げてい るように見えます。これから明日へ向かって歩き始めるスタート地点に立っているのでしょうか。裏表紙(右)はスタート地点から大分進んできたのでしょう、「明日へ向かって」の文字が小さくなって います。全員前を向いて笑っているのは、社会参加への手応えを感じているからでしょう。「福祉施設 で大事に面倒を見てもらうことが幸せではなく、働いて社会の役に立つことこそが人間を幸せにする」 という日本理化学工業の大山泰弘会長の言葉が思い出されます。青葉というこんなに近い所で、障がい者の自立を支援する取り組みが行われていることを知り、誇らしい気持ちになりました。  
        広報部



令和元年度 校区人権講演会  令和二年二月八日

博多にわかで考える人権

講師 松崎 真治 氏

 講師の松崎さんは御年八十八歳。「笑いは若さと健康の源」の生き証人のような方です。演壇の前に立ち、にわかのお面をつけると、にわかに十歳は若返って見えました。そして誕生日のエピソードで、講演の口火を切られました。「ケーキにローソク八十八本はとても立たないので、ローソクは三本にして残りは線香を立てた。」「百歳まで生きる予定だが、もし生きられなかったら、死んでお詫びします。」この後、会場は三十秒に一、爆笑の津波に飲み込まれることになりました。

 この日松崎さんは、人権尊重のキーワードを十一個用意していました。①差別を見逃さない ②命を尊ぶ ③自分で差別を作らない ④差別は迷信である ⑤偏見を持たない ⑥他人の価値感を尊重する ⑦思いやりを持つ ⑧言葉を大切に ⑨本当のユーモアを知る ⑩人の言葉をよく聞く ⑪健全な常識を持つ。 この十一のキーワードにそれぞれ、にわかがつけられていました。全部紹介することはできませんので、特に笑いの多かったものをご紹介します。(文頭の番号は、キーワードの番号です。)

 ①世間には、何気なく使っている差別用語がある。「家内」「主人」「女々しい」とか。女性が外に出て活躍することは良いことだ。
 ◆ 最近は高齢の女性も遠い所に出かけて、休日を楽しむようになった。これを老婆の休日(ローマの休日)という。

 ②健康に注意することは、命を大切にするということ。
 ◆ 「この世に未練なんかない。早くお迎えが来て欲しい」というのが口癖のお婆さんが、毎日二本健康ドリンクを飲んでいる。

⑤怖い顔をしているからと言って、悪人とはかぎらない。偏見を持ってはいけない。
 ◆ ある容疑で逮捕されたヤクザの親分。取り調べ中に盛んにトイレに行きたがる。不思議に思って罪状を見ると、暴行傷害(膀胱障害)だった。

 ⑥人それぞれに価値感がある。自分の価値感を他人に押し付けず、他人の価値感を尊重する。
 ◆ 六千万円持っている人と六人の子を持つ人。どちらが満足度が大きいかというと、六人の子を持つ人の方だ。六千万円持っていても、もっと欲しいと思うが、六人も子どもがいれば、もういらないと思うから。

 ⑧人の嫌がることを言ってはいけない。特に肉体的な欠陥をあげつらって、けなしては
いけない。
 ◆ 頭髪の薄い人をハゲとかツルツルと揶揄してはいけない。そういうのを、けなし(毛無し)言葉という。

 ⑩人の言うことは、よく聞いてから返事をする。
◆ 憧れの野球部に入部した男が、彼女とのドライブの途中、ガソリンスタンドに寄って給油した。店員に「レギュラーですか」と聞かれて、「いえ補欠です」。

 松崎さんは差別というものが、いかに身近な所にあるかということを、笑いの中から拾い上げてくれました。ご本人も言われるように、高齢でありながら一時間半も立ちっぱなしで、飲み物も取らず喋り続けるのは、体力的に大変なことだったと思います。にわか仕込みではない本当のにわかを堪能させていただきました。お疲れ様でした。

 最後に、当日の極め付き、客席からお題をもらって作る「お題拝借」で披露された作品をご紹介します。
 ◆ 沖縄に行ってある神社でおみくじを引いたら、全部凶だった。「どうして凶だけしか出てこないんだ」と神主に聞いたら、「沖縄に吉(基地)はいらない。」と応えた。
みなさん、大いに笑って、若さと健康を維持しましょう。
            ゆ・に